- 大好きな… -


                                          6000Hit 相和稜様へ



石川が風呂から上がると、岩瀬はパソコンの前に座って熱心に何かを探していた…


『…何時もなら出ると直ぐに抱きついてくるのに… そうだ!』
ふと、思いついたことを実行してみる。 それは―

おもむろに石川は岩瀬の背中に“スリスリ”として、ダッシュで離れた。
驚いた岩瀬は何事が起きたのか理解する前に、石川が離れてしまい…
クルリ。と振り返って石川をジーっと見た。

「…悠さん?」
「なんでもないぞ?」
「…(なんですかソレは?)…」
「何か探してるんだろう?早くしろよ?」
「…はい…」
そして、パソコンに向かった岩瀬の背中に、そっと近づき…“スリスリ”っとして、離れる

「悠さん…」
「気にするな。」
「…(そんな無茶な)…」
「ほら!」
「・・・・・」
岩瀬は物凄く、何かを言いたそうにするが。石川は知らん振りで…
溜め息を一つついて、岩瀬は再びパソコンに向かう。
そんな岩瀬の背中に三度近づき…
“スリスリ”っとして、離れる―

「悠さん…」
「ふふふ。気にするな!」
「いや、だから…」
「ほら!早く終わらせろ!」
「・・・・・・」
頑として何も言わない石川に、チョット笑いそうになった岩瀬は、またパソコンに向かう。
そして四度。 “スリスリ”っとした石川は、とうとう岩瀬に捕まる。
が、振り向こうとした岩瀬に石川から一言。

「振り向くな!」
「え!?」
「…もう少し…このままで…」
「悠さん…?」
「もうチョットだけ、このままで…」
仕方なく、石川のしたいようにさせることにした岩瀬は、言いつけどおりにジッとしている。
そんな岩瀬を背後から、そっと抱きしめた石川は―

「基寿の背中って、安心する…好きなんだ…」
「悠さん…」
「だから…もう少し、このままで…」
暫しの間、石川は岩瀬を抱きしめていた。が。

「…悠さん!もう限界です!!」
岩瀬がそう言って、クルリと体を反転し―
正面からギューっと抱きしめられた。

「そんな可愛いこと言ったら…もう!!」
「基寿?」
「…悠さん…」
岩瀬の囁きと共に引き寄せられ、目を閉じる。


「悠さん…もしかして怒ってました?」
「なんで?」
「えーっと… 風呂上りのキスがなかったから…?」
「なっ!!そんな事///」
「あ!」
「うるさいな!違うって…」
「悠さん!可愛い〜〜vv」
「話を聞けってば!」
「はいはい。寂しかったんですね!」
「だから!!」
「もう、離しませんよ!」
「基寿…」
石川の言い分を聞かないで、(でも、十分に理解している)岩瀬は石川を抱き上げ、ベットへとそっと降ろした。

「存分に甘えてくださいね!」
「…うん…」
石川の答えはとても小さかったが、岩瀬の耳に届くには十分だった。



                                           06.05.21 UP

                                          → 【声と。背中と。腕と。】




アトガキトーク。(もしくは言い訳)

はい!相和様のリクで【いつもと変わらないラブい基悠】です!
…ラブいですよね…? 相和様?(笑)
しかも、続いたり(笑) 続きは8500Hitデス。
そして、裏ですよ?(苦笑) これが一番辛いかも…?
あ!こちらからはリンク張りません!一応【地下 改】へUPしますので。

相和様へ。返品可なので… ではでは。書き逃げダッシュ!!