「もとひさー。どこー?」
悠が眼を覚ますと隣に基寿の姿がなくて…
寂しくなった悠は、基寿を探しに出かけました。
「もとひさは?」
悠は道行く人に聞いていきます―
でも、誰も基寿の行方を知りません…
「もとひさー。」
部屋に帰った悠が泣きそうになっていると―
「はるかさん!」
後ろから基寿が抱きしめてきました。
「もとひさー。どこへいってたんだ?」
「すみません…これをとりに…」
「もとひさ?」
そっと差し出した基寿の掌には―
「おほしさま?」
「はい…まえに、はるかさんがほしいって…でもちょこれーとなんですけどね…」
「…ありがとう…もとひさ」
基寿の手から受け取ったチョコレートは。
甘くて美味しくて…
悠はニコッと微笑んで、基寿と手を繋ぐ。
「もとひさー。だいすきvv」
「はるかさん!!」
自分の為に、一生懸命になってくれる基寿を悠は大好きだと思った。
だから―
繋いだ手をギュッと抱きしめ、そのまま眠りについた。
そんな悠に基寿は優しく微笑んで―
【おやすみなさい。またあした!】 ともっち 作 06.11.26UP