晴れた日の。






その日は、突風が吹く風の強い日だった。
二人でデートに出かけた石川と西脇は、ひとけの無い公園に来ていた。
ほぼ、二人きりの二人は、話に夢中だ。
そんな中―――

「痛っ…」
「どうした?」
「目にゴミが…」

瞳をウルウルさせて、目に手を当てた石川は、そのままの手で擦ろうとして
西脇に止められた。

「手で触ってはダメだ」
「でも…痛い…」
「見せて」
「……ん……」

石川の瞳を覗き込んだ西脇は、思わずその無防備さに、ふと笑みを漏らした。

「何?」
「いや…ゴミが入ってる」
「…ん…痛い……」
「そうか…じっとしてろ」

ハンカチで丁寧にゴミを取り去った西脇は、瞳をパチパチと瞬きしている石川を見ていた。
そして、ゴミが入って涙が眦に溜まっていて、下を向いた時につーっと流れた。
それを、ハンカチで拭ってやる。

「ありがとう…、もう大丈夫みたいだ」
「いや……」

満面の笑顔でにっこり笑う石川に、くらくらしながら西脇は苦笑する。

「そんな笑顔、いつも見せるなよ」
「は?」
「国会議事堂で、お前が通った後は、隊員が使い物にならない」
「何で?」
「―――お前が、可愛く笑うからだろう?」
「な……///何言って…///」
「だから、笑うのは俺の前だけにしろ」
「・・・なんだよ、それ!!」

西脇は、そっと手を伸ばし石川を抱き締めた。

「だから、お前は俺のものなの」
「……恥ずかしい台詞言いやがって///」
「でも、悪い気はしないだろう?」
「………自信家!!」
「何とでも」

そう言って、西脇は石川の唇に、己の唇を寄せて行った。



                             ―完―

                             06.11.06 UP  


うふふvv皆様どうですか!素敵でしょ♪
こちらは、遼子様から強奪してきました西悠デッスvv
えぇ。無理を言っていただきました!
そしてコレマタ無理を言ってサイトUPにこぎつけた物ですvv
有り難う御座いますーーーvv 遼子さまvv